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2,筋肉疲労の原因は乳酸では無い?
こんにちは。黒木です。
みなさんは乳酸が溜まった経験はございますか?
従来、乳酸は運動における諸悪の根源だと考えられてきました。
激しい運動をして「酸素負債」になったとき、筋肉のエネルギーを枯渇させて動けなくするもの、次の日に筋肉痛になるもの、すべて乳酸のせいだと考えられてきました。
しかし、現在ではこの考えが誤りであることが明らかになっています。実は、乳酸は筋肉痛を生じさせる物質ではなく、筋肉にとって不可欠の燃料だったのです。
酸素のない状態で筋肉を収縮させると乳酸が生産され、その蓄積によって筋肉疲労が生じることがわかりました。
細胞内にある炭水化物は休息中も乳酸に換えられているのです。この乳酸の約半分は、筋肉収縮の基本的な燃料となるATPにただちに変換されます。ATPに変換されて使用される乳酸の割合は、運動中には75~80%に達します。残りは血流にはいり、心臓へのエネルギー供給、または肝臓によってぶどう糖に換えられます。
一般人とアスリートを比べると、アスリートのほうが遥かに効率的にそれを燃料として使えることが明らかになっています。
これが、アスリートの血液の乳酸レベルが急激に上昇しない理由です。
現時点では、疲労をたった1つの要因に結びつけることには無理がありそうです。乳酸は価値の高い燃料ではあるものの、筋肉組織内に酸が増加することによって、筋収縮を妨げ、不快感を生じさせるという可能性は依然としてのこっています。ただし、運動後1~2日後に突然生じる筋肉痛を、乳酸の責任にする理由はありません。
なぜなら、激しい運動の1時間以内には、血中の乳酸値は標準レベルに戻るからです。
最後に乳酸は、筋肉に痛みを感じさせる老廃物ではなく、筋肉にエネルギーを供給する有用な燃料である。
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